「一人目」です!
前回に引き続き、宗教を通しての世の中の見方について解説していきたいと思います。
前回は、基本的な宗教の概要について紹介しました。
まだ、見ていない人がいたら下記の記事を見てから、
本記事を読んでいただけますと幸いです☺️
五分で読み終わりますから。笑
それでは、今回は世界で起きている事象について簡単に解説したいと思います。
中東問題と宗教
中東問題とは?
よくニュースに
「パレスチナ自治区」
「イスラエル」
という言葉が出てきます。
これらは、中東問題に大きく関係してくる言葉になります。
それでは、中東問題とはなんなのか???
それは、一言で言うと、
「パレスチナという土地をめぐる、アラブ人(パレスチナ人)とユダヤ人の間の争い」
第二次世界大戦中
ナチス・ドイツにより約600万人ものユダヤ人が殺されました。
(*参考値:千葉県人口→627万人)
その後、対戦中にユダヤ人がどれほど酷い目にあったのかが判明するにつれて、
国際世論はユダヤ人に同情的になりました。
そこで、ユダヤ人側も
「迫害を受けるのは、自分たちの国を持っていないからだ」という考えを強く主張するようになりました。
したがって、ユダヤ人にとっての聖地エルサレムのある
この地に自分たちの国(イスラエル)を建てることは悲願だったのです。
しかし、ここでパレスチナ人とユダヤ人の争いが生まれているのは、
イギリスによる三枚舌外交が原因となっています。
簡単にいうと、戦争中にイギリスが両者(パレスチナ人とユダヤ人)に対して、
戦争が終わったらこの土地をあげますよ。
と約束をしたところから今のような争いが続いています。
それは、お互い自分の土地になると思っていたのですから揉めてしまうのもわかります。
パレスチナ人
さて、何度も出てくるパレスチナ人とは一体なんなのか?
先に答えを述べてしまうと
パレスチナ人という人種や民族がいるわけではないのです。
国連は、パレスチナをアラブ人が住む国とユダヤ人たちが住む国の二つに分ける案を作成し、
それに基づき、イスラエルが建国されました。
ちなみに、聖地エルサレムはイスラム教のみならず、ユダヤ教、キリスト教の聖地でもあるため、国連管理下の「国際管理地区」となりました。
ところ建国の翌日には、アラブ連合軍がイスラエルを攻撃。
→ここから「中東戦争」が勃発
中東戦争は大きなものだけで計4回もありました。
その戦争により、パレスチナに住んでいた多くのアラブ人が追い出されてしまいます。
この人たちを「パレスチナ難民」と呼びます。
彼らは、そう呼ばれているうちに
故郷は、パレスチナであると自覚するようになり、
「パレスチナ人」という呼称が生まれるようになりました。
したがって、冒頭にもお話ししたように
パレスチナ人という人種や民族がいるわけではないのです。
終わらぬ対立
イスラエルの建国を皮切りに始まった「中東問題」は現在も解決の糸口が見つかっていません。
「土地を返せ」アラブ人(パレスチナ人)VS「神から授かった土地」ユダヤ人
両者は、お互いに上記のような主張のまま平行線を辿っています。
1993年には、一度この問題が解決に大きく前進する出来事が起きました。
これが、「オスロ合意」でした。
内容としては、
イスラエルが占領していたガザ地区とヨルダン川西岸地区で
パレスチナ人による自治を始めようとする案でした。
これで、中東問題が解決するかのように思われましたが、
イスラエルの首相がユダヤ人の過激派によって暗殺されてしまいます。
理由としては、
「ユダヤ人の土地をパレスチナ人に分け与えるなんて許せない」とのことです。
これで、和平の道が閉ざされてしまいました。
まとめ
中東問題→パレスチナをめぐるアラブ人とユダヤ人の争い
イスラエル→ユダヤ人によって建国された国
パレスチナ人→アラブ人が自身の故郷をパレスチナと自覚を持ち、できた呼称
パレスチナ難民→中東戦争によってパレスチナの地を追われたアラブ人
オスロ合意→イスラエルの一部の土地をパレスチナ人によって自治を始めようとした案
今日の主なキーワードはここら辺かなと思います。
正直、他の題材についても述べようかと思ったのですが
私の中で一番理解の進んでいなかった中東問題について今日は紹介しました。
私たち、日本人は特定の宗教を持つこともなく、土地を明示的に奪われた経緯もありません。
したがって、彼らの気持ちを全て理解をすることはできないかもしれません。
しかし、世界のあらゆる事象は宗教を背景とした原因であることは少なくありません。
何かしら関わっている事が大半です。
宗教とは、大事なアイデンティティーの一つです。
それを少しでも理解しようと努める事が相手に寄り添うことの一歩だと思います。
今回は、それを伝えたくてこの「宗教」という題材を取り扱いました。
もしも、興味を持っていただけた方は、本書を手に取ってみてください。
本日もありがとうございました。
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